うつになるかならないか。
私はマンション管理のフロント、この仕事は人間の負のエネルギーを身体中に受け止めることから始まる。
昨夜もクレーム対策で顧客面談があり帰宅したのは23時少し前だ。
終バスが22時、横浜駅に着いたのが22時30分。
タクシー帰宅となる。25日の給料日か、タクシー乗り場には20名以上タクシー待ちが並ぶ。
「あーあ、やってらんない!」
バカバカしい不愉快な気持ち満載で自宅につきタクシーを降りた。
高1娘はお風呂、高2息子は合宿から帰宅してすでに爆睡。
面倒くさいから顔も洗わず布団に潜る。
朝3時半に目が覚めた。不思議なのは、私は落ち込んでいない。
普通の人間は、やらなくちゃならないことをまずは優先的に率先してやる。
義務だもの、当然だ。
でも、私は、人からやらなくちゃならないと言われたことができない。
やりたいことは人の倍、がむしゃらに頑張って結果を出そうとする。
今まで、私がうつにならずに仕事してこられたのは、おそらくやりたいことが仕事とイコールだったのかもしれない。
つまり、こうだ。
「やれる、やれる。まだやれる。」
昨日の顧客指摘は「生命に関わること」について、数人に囲まれ1時間以上弁明を求められた。
普通の人間ならば嫌になる事案、そりゃ私だって嫌だよ。
でも、数時間たった今、この嫌な事案がやりたいことに変わった。
解決の糸口が見える。お尻が見えた。
だから、「生命に関わること」を解決してやろうじゃないか。やれる、やれる…これがやりたいことに変わる。
自分の部下を守りたい、自分の部下を守れない人間は仕事をする価値がない。これが持論。
やらなくちゃならないことはやらない=やりたいことをやる。
それでいいんだよ、会社のいい子でいる必要はないんだよ。
特にクレーマーと対峙するこの仕事は、顧客が満足する結論をいかに早く導きだせるか。これができればいいだけなんだよ。
負のエネルギーを正のエネルギーに変える。
つまり、やらなくちゃならないことを潔く捨てるだけ。
これがうつにならない条件だ。私はそう思っている。