2016.02.10発行
日本文教出版 『学びと美術』に息子の記事が掲載されていた。
私のメールが保護者の声として書かれている。
ここまで取り上げて下さった奥村教授、アートクラブグランプリの事務局の先生方には感謝しても感謝しきれない。
息子は決して絵が上手いわけではない。ムラっ気があり、制作期間、集中を持続させる頑張り屋さんでもない。いたって普通の男の子。
だから、ツボにはまるコンクールは入賞するが、イマイチの集中力で制作に取り掛かるコンクールでは選外となる。
また息子自身もあまり入賞を意識していない。ひょーひょーとしたやんちゃな子供だ。
よく、息子と公募展を見学しにいくが、展示作品の中で、一見して大人の手の入る絵が入賞…こんな光景にときたま出会う。
でも、そんな絵に出会うと、そのお子さんがかわいそうだなと思ってしまう。
大人の手の入った絵を自分の絵として世間に認識されてしまうこの子は、この先本当に描きたい絵を描いていけるのだろうか?
もしかして絵が嫌いになるのではないか?
(余計なことかもしれないが、、、。)
アートクラブグランプリはここが違う。
上手い絵が入賞する一般的な学生コンクールではない。
事務局の方々、審査員の先生方が一般公募展との差別化を図るためにあれこれご苦労されていた。
見えないチカラがそこにはあった。これを今回初めて理解した。
大人になったら描けなくなる絵があるとしたら?
今しか描けない絵があるとしたら?考えるだけでワクワクする。
アートクラブグランプリの審査員の先生はこれを待っているんだ。
入賞するための絵ではなく、その描いている人間がすけてみえるような絵を今か今かと待っている。
息子よ、泣いても笑っても今年は中学三年生、最後のアートクラブグランプリだ。
中学最後の自分の絵を悔いのないように描き上げてほしい。
そして、「先輩☆〜(ゝ。∂)猫の描き方教えて下さい(^^)。」と君を追いかけ、ちょこまかするあの可愛い後輩たちに、君が臨んだアートクラブグランプリを繋げてほしい。
「次はお前たちだ!」
これをきちんと後輩に教えてあげてほしい。