私にも過渡期はあった。
マンションフロントはある意味、アイデンティティの確立が必要と思う。
いや、マンションフロントというより私本人のことだ。
アイデンティティの確立、つまり、自分は自分、目指す目標と現在の自分が乖離していないことを確認すること。
ワンピースのルフィは海賊王になると言い放ち海に出た。
このルフィが海賊王になると決めたきっかけは、命を助けてもらった「シャンクスを超えたい。」この思いだ。
一方、ルフィを助けたシャンクスも自分の「麦わら」をルフィに託す。「お前、俺を超えろ」この願いだ。
ルフィはこの「麦わら」をいつかシャンクスに返さなくてはならない。
実は、私にもシャンクスがいた。
奇しくもワンピースのマンガが世に出た時期だ。
ピンチになると「私は強い。」こう自分にいつも言い聞かせて、自分を奮い立たせる。
だって、こんなところで負けたら、私はシャンクスに「麦わら」を返せなくなる。
返すチャンスがなくなるどころか、今の海賊シャンクスの仲間でいることはできなくなる。
かっこいい言葉でいうとアイデンティティの確立。単純にいうと、「シャンクスを超えたい」「麦わらを返したい」とする思いと私が「麦わら」を被っていることを自分自身が確認し納得すること。
生意気だとか味方も多いが敵も多いとか言われる私だが、そんな周りに気を遣う暇があるなら、1つでも、仕事をこなして、シャンクスといつか対等に仕事ができるよう、力をつけなければならない。
私はルフィ、私は麦わら。
見ていて…。
私は、必ず、名古屋のシャンクスにあの時に託された「麦わら」を返しに行く。